Golf My Wonderland

ゴルフエッセイ~見たこと読んだこと気づいたこと~気ままに書いています。

2018年〜ゴルフ界の去年今年!

2018年〜ゴルフ界の去年今年!

❖ ゴルフ界はオフシーズンに入り、新たな年度へ向けてそれぞれの業界が動き出しているが、そんな中で、2017年〜2018年に継続して話題となりそうなトピックスを取り上げてみたい。その1つ目は、トーナメント参加選手に違反クラブが使われていたというニュース。「違反クラブ使用」については、自らが審判員であるはずのゴルフにおいて、プロでも競技となると変わってしまうのだろうか。

❖ 2017年9月に開かれた「アジアパシフィック・ダイアモンドカップ」で、選手使用の57本中7本が高反発テストに違反していたという。約12%に当たる。「今回のテストはJGAがR&Aに協力要請したのも」という。プロ選手は自分のイメージ通りのクラブに仕立てるため、加工を施す。そのためクラブ規則を超えてしまった、というのが真相かも知れないが、“プロたるもの”身を引き締める必要があるだろう。

❖ 2つ目の「レキシー・トンプソンの誤所プレー」。昨年4月開催の女子ゴルフメジャー「ANAインビテーショナル」の2日目、グリーン上マークしたボールを置き直す際に、わずかにズレていたところを、テレビの視聴者に指摘されて2打罰、そして過少申告2打罰で、合計4打罰を課せられた事件。この事件は多くのトッププレーヤーの論議となり、速やかにR&AとUSGAが検討し、「スコアカードの罰」を撤廃するローカルルールを新たに発表したことだ。

❖ ルールの改正は2点。「大会中、視聴者から電話やメールによるルール違反の指摘は取り上げない」こと、「選手が違反に気づいていなかった場合は、スコア提出後でも“スコア誤記”のペナルティは科さない」と、ローカルルールに明記されることになったもの。放送ビデオに監視員も配置することになったとか。欧米の男女ツアはこのローカルルールを採用すると発表したが、日本の男女とシニアの3ツアーはまだ具体的な検討はされていないようだ。こちらも早く対処してほしいところ。

❖ 3つ目は、日本における「ゴルフ場利用税」撤廃の件。これまでゴルフ界こぞって撤廃を働き掛けてきたが、ゴルフ場の多い地方自治体の反対に遭って改善されなかった。そこに光明が射しかけて来たという、嬉しい話。地方自治体がガンとして反対していた理由はゴルフ場からの税は470億円で、自治体運営費には貴重な財源だった。それに代わる案が出ては消え出ては消えして、つい今日まで至ってしまった。

❖ スポーツに税金を取るという先進国にはあり得ない後進国の政治家と行政官、誠に嘆かわしい限り。この問題に光明が見えたというのは、2019年10月から消費税が8%から10%に上がる。この増税分により地方交付税が増えることになる。その結果、地方自治体がゴルフ場利用税に反対する理由がなくなるという。これから関係各団体が会合を開き、検討して行くことになるだろう。

❖ オリンピック競技というのに、税金を取るスポーツが日本にあるとは、スポーツ後進国といわれてもしかたがない。国際ゴルフ連盟の要人アントニオ・スキャンロン氏からいまだ税金をかけることはいかがなものか、という文書がスポーツ庁鈴木大地長官に届いているそうで、追い風になってほしいものである。  (写真右 霞が関ゴルフクラブ)