Golf My Wonderland

ゴルフエッセイ~見たこと読んだこと気づいたこと~気ままに書いています。

新たなゴルフプレー「Game54」とはどんなゲームか?!

新たなゴルフプレー「Game54」とはどんなゲームか?!

❖ ゴルフ業界では今後プレー人口が減少すると予想され、JGA、GJTOなど各団体がその対策に取り組んでいる。このほどプレー人口の増加に期待を抱かせる新たなプレースタイルが発表させた。すでに各スポーツ紙各雑誌に紹介されたので、読んだ方も多いだろう。その内容と課題について取り上げてみたい。

❖ 新たなプレースタイル「Game54」を提案しているのは、一般社団法人ワンオンゴルフ協会(代表理事吉川丈雄)だ。まず内容を紹介すると、通常のゴルフ場18ホールを使って、すべてのコースをショートコースとしてプレーするもの。18ホールの内4つのショートコースはそのまま使用、ミドルコースはバックティから250ヤードのIP地点からティショット、4つのロングコースはバックティから250ヤード+220ヤードのIP地点からティショットする。ロングホールの第2IP地点がハザードなら距離を調整する。

❖ 以上がプレーの概要だが、当協会ではこの「Game54」は特許出願中という。プレー時間は9ホール1時間15分程度、18ホールで2時間半程度となるので、通常のプレーが4時間半から5時間とみると約半分の時間で回るという利点がある。今後当協会では当プレーを独占的に管理し、初年度全国80コース、2年以降は150コース、3年目には300コースに導入されるを目指している。


                  写真:ワンオンゴルフ協会提供

❖ この「Game54」を利用するゴルフ場は、当協会に加盟する必要がある(入会金10万円、年会費1万5000円)。加盟するとそのゴルフ場の「Game54」専用スコアカード(有料)、そのほか特性ティーマークやGame54ネーム入りゴルフホールなど無償提供されるという。さてゴルフ場がどんな関心を寄せるか、興味のあるところである。

❖ 「Game54」は、誰でも気楽にゴルフをはじめられ、ゲームの面白さはそのままに、ゴルフの魅力や体力、年齢を問わず、プレーできる新しいプレースタイルといわれる。ゴルフを始めた人やそろそろゴルフがしんどくなってきたというシニアクラス、あるいはショートゲームを磨こうとするゴルファーには、料金も普通のリーズナブルに設定されるので適しているかもしれない。

❖ 課題は、このゲームを利用するゴルフ場がどう関心をよせるかに焦点が集まることにだろう。利用するなら、各ゴルフ場も一般のゴルファーに迷惑がかからぬよう早朝や薄暮の時間に設定するだろうから利用率が限られてくる。客単価も安くなるので、ゴルフ場のPRとか、「Game54」コンペなどを設定して、夏期や冬期のゴルフ場利用促進に利用するなど考えられるが、限定されるような気がする。それがゴルファーの減少に有効な手段となるかどうか大いに注目を引くところである。

❖ 全国300ものゴルフ場が取り入れるとなると、1つのブームになる可能性もあるが、その反面、上述したゴルフ場の受け止め方になると、ブームまでには行きつかない。ひとえにワンオンゴルフ協会の活動にかかっているといえようか。成功してほしいものだが・・。

注1 写真ほか資料はワンオンゴルフ協会提供のの発表資料より
注2 IP=(intercross-section Point)ティーイングラウンドとグリーンを結ぶ地点。
    ティーイングラウンドより250ヤードの地点をIP地点という。
   ゴルフコースで、フェアウエイの真ん中あたりに旗が立っているのをよく
   見かける。そこがIP地点。