Golf My Wonderland

ゴルフエッセイ~見たこと読んだこと気づいたこと~気ままに書いています。

宮里藍のアンバサダー就任とサントリーレディスの盛り上がり

宮里藍のアンバサダー就任とサントリー・レディス・オープンの盛り上がり

❖ 宮里藍の影響力は本当に大きなものだ、とサントリーレディスオープンを見ていて実感した。彼女がアンバサダーとなった当大会は、大げさな言い方ではあるが、彼女の一挙手一投足がこれからの女子ゴルフ界に波紋を描いて行くような、そんな予感をさせる大会になった。

❖ 宮里藍の冠の付いた第1回のサントリーレディスオープンは、彼女の影響力を最初から見せ付けたといっていい。1つはベテランも新人もごぞって競い合い、素晴らしい成績を残したことであろう。優勝した成田美鈴々の16アンダーも凄いが、プレーオフ敗れた宮里の後輩、有村智恵も16アンダー。ベストテンの選手も12アンダー以上という優れた成績だった。

❖ アンバサダー宮里藍の大会に臨む姿勢は、当大会から世界に羽ばたく選手を送り出すことだ。その意味で、上位入賞の永井花奈、小祝さくら、比嘉真美子、20位以内にもアマチュア安田祐香(18才)、柏原明日架、権藤可恋、深海美優、森田遥など若手がひしめく戦いだった。やはり宮里藍という大きな存在が呼び起こした結果であると思う。

❖ こうした若手の活躍の刺激もあり、ベテラン勢の活躍も見物で、上位岡山絵里、笠りつ子金田久美子大山志保など大会を沸かせた。また今大会は各選手のプレー内容も見どころが多く、優勝のダークホースだった比嘉真美子が4日間素晴らしいプレーを見せ、特にあのドライバーのロングヒットは、渡辺彩香や森田美香子以来ともいえる比嘉のヒットは素晴らしい。今回は17番のショートホールで、まさかの池ポチャで後退、ゴルフの一打の重みを痛感させられたプレーであった。

❖ 各選手が押しなべて評価する宮里藍の姿は、世界で活躍した実績はもちろんのこと、その人柄、誰にでも平等に接する態度など、彼女が持っている人間的評価、そしてこれまで10数年日本の女子ゴルフ界をもけん引してきた実績、その大きさは計り知れない。元LPGA会長の樋口久子でさえ、2000年以降女子プロ界が注目され、活発な活動ができているのは彼女のお蔭だといっている。

❖ 現在の日本のゴルフ界は、女子プロトーナメントの隆盛で人気を維持しているようなもので、男子プロトーナメントが低迷しているだけにその活躍を評価したい。宮里藍サントリーレディスオープンという1つのトーナメントへの協力だが、今後女子プロトーナメント全体に影響力を発揮して行くことができれば、ますます世界で活躍する人材が生れてくるのではないか。そんな期待に胸が膨らむ。宮里藍には大いに期待したい。