令和元年の初勝利者‟勝みなみ”と「ギャラリーホール」というイベント企画について
初の「パナソニックオープンレディス」
優勝争いと覇者“勝みなみ”のチャレンジ姿勢!
そして、LPGAでは初のラジオ風DJを登場させた
「ギャラリーホール」という企画を観て!
❖ 令和元年の初開催「パナソニックオープンレディス」(千葉・浜野ゴルフ
クラブ)は勝みなみのプレーオッフを制しての優勝で会場は大いに沸いた。
観戦していて試合が非常にドラマチックな展開となり、ギャラリーを興奮し、
生の試合が持っている体感を得て、観戦する喜びを感じた次第である。
❖ 最終日のバックナインは、トップ〈-11〉から〈-9〉まで10人余がひし
めく混戦状況で、最後まで目の離せない状況だった。
この日は午後1時15分頃から雷雲が立ち込めてプレーが一時中止。回復した
のはなんと2時間半後で、準備が整って再会したのは4時50分だった。
全美貞が18番で先にバーディを取り〈-12〉、後続組の勝みなみも18番で
何とかバーディで人は並んだ。しかしギャラリーはプレーオッフができるかどうか、心穏やかではなかった。
❖ 大会本部から、これからプレーオッフを始めるというアナウンスがあり、
18番ホールでの決着た始まったのは6時20分を回っていた。テレビ中継は
画面が明るく映るが、実際はかなり暗く、二人がティショットする情景は、
日没寸前のお日様へ向かってショットするという光景だ。結果はロングホール
2オンした勝のチャレンジ精神が勝利を引き寄せた。
❖ お日様は沈み、辺りの景色が暗く染まるように見えていた。表彰式はそれから
で、大会本部も会場の浜野ゴルフクラブも気を揉んで、大会会長の挨拶も省き、
優勝トロフィー授与とローアマ、ホールインワンの表彰のみで表彰式を切り
上げた。井上誠一設計の浜野ゴルフクラブは会場としてギャラリーも大会本部
も選手にも評判がよく、来年開かれることを期待したい会場であった。
❖ もう一つ、今回の大会で話題となったのが「ギャラリーホール」というラジオ
番組のように、パーソナリティがプレーしている選手の情報やゴルフにまつわ
るさまざまな情報を紹介して会場を盛り上げようという新しい試みだ。
9番ショートホールの設置されたギャラリースタンドに向け、今回はキャスタ
❖ LPGAでは今回が初めての試みという。(男子トーナメントのパナソニック
オープンではすでに取り入れられている。)どんな風に展開されるのか、
ギャラリー・サービスにどれほど貢献するのか、強い関心があったのでブログ
氏も立ち会ってみた。
❖ DJタイムは選手がティーグラウンドに立ち、ショットするまでの時間と
ショット後グリーンに登るまでの時間、そしてグリーンを去り、新たな組が
ティ―グランドに来る時間である。ベテランアナウンサーの松下賢次と米国
女子プロでも活躍しラジオ番組も経験している東尾理子のコンビだった。
声の聴きやすさや話すテンポなどは息のあったコンビで、スムーズに流れて
いた。大会2日目と最終日に実施され、新しい試みとしては、これからも継続
してトーナメントに取り入れたい企画である。
❖ 敢えて一つ意見を言わせていただければ、元ラジオ番組のデレクター、プロデュ
ーサーを経験したブログ氏にとって、心から面白かった、ユニークな企画であっ
たとはなかなか言い難いという感想をもった。。話す内容がいい時もあれば
どうでもいい話だったり、時には情報を提供する時間に話さなかったり、と
内容にバランスが取れていなかったところが多かった。ギャラリーは満足した
のだろうか。
❖ 果たして「ギャラリーホール」とう公開生ラジオ番組放送の制作として、まず
感じるのは構成作家がいたのだろうか、また108人ものプロ選手の生きた
情報を収集するスタッフがいたのか。パーソナリティのお二人にラジオ・パー
ソナリティの経験があるということで、大会本部はお二人に任せっきりになって
はいなかったか。番組づくりとはもっと緻密な構成の立てた番組づくりという
ことを勉強すべきではなかったか。
❖ 盛り上がった点は、バーディを取った選手に変わってギャラリーに記念タオルを
プレゼントする企画があり、DJよりも盛り上がった感じが強かった。今回の
企画は最初だけに一般のギャラリーであろうとこの道のプロであろうと、
聴いてなるほどなぁーという印象を抱かせるような「ギャラリーホール」イベン
トの作り方がまずは必要たったのではないだろうか。こんな印象を強く感じた
イベントではあった。