Golf My Wonderland

ゴルフエッセイ~見たこと読んだこと気づいたこと~気ままに書いています。

「マスターズ」が終わって・・・その余韻


❖ 毎年TV観戦する「マスターズ」! 何と素晴らしいゴルフの競演か。S・ガルシアがグッド・ショットするとJ・ローズが素晴らしいと手を差し伸べ、ローズにいいショットが出るとガルシアが彼と拳を合わせる。そんな和気藹藹とした様子が18ホールまで続いた。TVを見ていて微笑ましく、ギャラリー(パトロン)も両者に拍手を送る。

❖ 真剣勝負の中にも二人が、相手を思いやる気持ちに溢れ、何とほのぼのとして嬉しいことか。ゴルフの聖球“ボビー・ジョーンズ”が引退後、自分と戦ったライバルや当時最強のプレーヤーを招待して、親睦を図るために始めたプライベートコンペ(後にマスターズとなる)の精神を彷彿とさせる光景がそこに生きていた。ゴルフファンにとってこうしたゴルフ・トーナメントをテレビ観戦できる喜びに幸せを感じる。

❖ 雰囲気は全く異なるが、同じような感動を覚えたのは、昨年の「全英オープン」だ。H・ステンソンとP・ミケルソンの対決だった。最終日1番ホールから二人のマッチレースとなり、ホールを重ねるごとに二人は“ゾーン”に入っていく。3位以下を10ストロークも離しての真剣勝負だ。相手がバーディとれば入れ返すデッドヒート・・・。

❖ 実況中継するあの青木功丸山茂樹が、稀に見るマッチゲームを観戦して、その場に居合わせる喜びを語っていた。歴史に残る二人の戦いはステンソンの20アンサーという「全英オープン」の記録樹立で終わったが、ミケルドンの堂々としたプレイに感銘深い記憶を残してくれた。

❖ スポーツのテレビ中継番組は、ともするとゲームの熱気が伝わりにくい。大画面で多数の観戦者がいる環境と自宅でのテレビ観戦と少々異なる。後者は覚めた感覚がある。しかし、今年の「マスターズ」、昨年の「全英オープン」は十分な興奮と感動を与えてくれた。ゴルフって何と素晴らしいスポーツか!!!(了)