Golf My Wonderland

ゴルフエッセイ~見たこと読んだこと気づいたこと~気ままに書いています。

*地元優勝を逃した上田桃子?!


〜*地元優勝を逃した上田桃子?!

❖ バンテリンカップ2017〜熊本大会を見ていて、桃子は
何ともったいない負け方をするんだろうと残念で仕方ない。
熊本出身の熊本大会、ご当地大会だけに勝ったならどんなに
地元の人達の励みになったことか。三日間トップを走り続け
ていただけに悔やまれる。

❖ 18番のグリーン上で何が起こったか、このことを考えて みるのもアマチュア・ゴルファーにとって得るところが多いように思われる。16番でバーディを取り、5アンダーとした桃子は、そのまま2位の西山ゆかりに2打差を付けて18番グリーン上にいた。中継アナも解説の古閑美保も、そしてギャラリーも12勝目の優勝は間違いないと信じていた。

❖ 恐らく本人も、今日のために練習し、あらゆる準備を整えて臨んだ大会だけに、大きな自信があったに違いない。TV観戦していても彼女の自信のほどがうかがえた。その自信が、最後の最後に裏目に出てしまったか、上からの6〜7mパットを3パットしてしまった。1打はカップに届かず、2打目は1mほどの真っ直ぐなライン、しかし外してしまう。

❖ 彼女に対して西山は3mほどのパットを沈めバーデイ、両者が4アンダーで並び、プレイオフにもつれ込んだ。1つの疑問は何故3パットしたのか、という問いだ・・・。
“ゴルフは何が起こるか分からない”という事実を目の当たりに見た思いだ。なぜ3パットしたのかを、本人もわからないというに違いない。それほど突然の出来事だった。

❖ 素人発想で恐縮だが、その原因を思うと、心の問題、メンタルの動揺ではなかったかと想像する。地震で被災した故郷の人達を励ます意思が強すぎたか、それとも逆に、もう大丈夫という自信過剰から生まれたものか。憶測いくらでもできる。しかし優勝争いに決してしてはいけないプレイが出てしまったことに、ゴルフ・ゲームの怖さを感じてしまう。

❖ それ以外にも、彼女のプレイに“おや!”という場面を見た。18番ロングのプレイオフでは、2打目180yの距離を4Uで打ち、池ポチャしてしまったことだ。 “この1打が勝負”という時に、たとえ1割の危険性があるクラブでも避けるべきではなかったか、という点だ。差し迫った緊張の中でのマネジメントの難しさを教えてくれる。

❖ 相手の西山は桃子よりティショットが飛んでいるにもかかわらずレイアップし、3打目オン2パットで優勝。両者の異なるマネジメントとメンタルスキルはアマチュアにとって大いに参考になる事例だった。(了)