Golf My Wonderland

ゴルフエッセイ~見たこと読んだこと気づいたこと~気ままに書いています。

*100歳のプロゴルファーに聴く!!

*100歳のプロゴルファーに聴く!
❖ 今回は「淡々と生きる〜100歳のプロゴルファーの人生哲学」(集英社新書)を読んだ感想を記そう・・・。内田棟(うちだ むらぎ)という、100歳にしてゴルフ病から逃れられない稀有な人がいる。軽井沢に住み続け、現在も現役でプレイする。100歳まで生きること自体が稀有であるのに、毎日トレーニングし1ラウンドプレイもこなしゴルファーのレッスンも欠かさないという驚きの生活である。

❖ ご本人目標は100歳までゴルフをすることであったが、今では何歳までゴルフができるかという新たな目標にチャレンジしているという。考えてみれば、ゴルフの世界には数々の記録がある。しかし100歳以上プレイし続ける記録はまだ聞いたことがない。応援したい気持ちになる。

❖ この本は、内田棟のゴルフ人生を語ったもので、「100歳のプロゴルファー」というキャッチフレーズに重みがある。1人のプロゴルファーの生き様をつづった内容だ。そもそもゴルフのスタートは、軽井沢に生まれ、少年のころから軽井沢ゴルフ倶楽部のキャディから身を起こし、55才でプロとなる。軽井沢ゴルフ倶楽部は名門コースだけにさまざまな名士とのゴルフ交流の逸話も面白い。理事長を務めた白洲次郎との交流、白洲のマナー、チケットに厳しい姿勢が垣間見えて貴重である。

❖ 白洲次郎といえば、終戦直後の吉田茂首相の懐刀として活躍した人物でゴルフにも造詣が深かった。イギリス留学中ゴルフに親しみ、戦後は政治から身を引いて趣味のゴルフに生きた。その後軽井沢ゴルフ倶楽部の理事、理事長として、名門コースの名を高めている。ゴルフ雑誌「パーゴルフ」に掲載された記事「疾風の声を聞け!白洲次郎伝」(2016年6月7日号より8回連載)は、ゴルフを通して白洲次郎の世界を知ることができる。

❖ 横道に逸れたが、内田棟ほどゴルフ病に憑りつかれた人物はいないだろう。この本で教えられるのは、何歳になっても自分に目標を掲げて、淡々と歩んで行くという姿勢ではなかろうか。(了)