Golf My Wonderland

ゴルフエッセイ~見たこと読んだこと気づいたこと~気ままに書いています。

「考える卓球」をみて「考えるゴルフ」を思う!


❖ 5月5日「こどもの日」に放送されたNHK BS「めざせ!オリンピアン」(21:00〜21:50)は、卓球元五輪選手の平野早矢香が小学校4年の逸材を指導する番組だったが、その指導方法は「考える卓球」だった。見ていて、我々のゴルフにも通ずるものがあり、自分のゴルフを振り返えるきっかけとなった。

❖ どんなスポーツでも考えないスポーツなどない。当たり前と言われれば返す言葉もないが、ゴルフの場合、上達するゴルファーとなかなか進まないゴルファーがいる。プロのトーナメント中継を見たりゴルフ雑誌に教わったりして、練習場で腕を磨くが、なかなか前進しない。考えどころが違うのではないかとあれこれと考えてしまう。

❖ 「考えるゴルフ」という視点で、アベレージ・ゴルファーを3つのタイプに分けているレッスンプロがいる。尾林弘太郎氏だ。2万人のゴルファーを指導してきた経験をもとにそれぞれのタイプの考え方を分析している。大変参考になるので、少し触れてみたい。
タイプ1:上級ゴルファー、タイプ2:上達ゴルファー、タイプ3:停滞ゴルファーだ。

❖ 上級ゴルファーは上手くなる考え方を持っている人。先天的に持っている人もあれば、猛練習や豊富なラウンド数で上手くなる考え方を身につけた人だ。上達ゴルファーは上手くなりたいと願う向上心があり、自分の限界に向かって努力する人。一方、結構多いのが停滞ゴルファーだ。上手くなる考え方を持っていない人であり、その考え方を修正しようとしない人、をいう。

❖ 停滞ゴルファーはとかくすると「魔法的情報」を探すきらいがある。そして練習の目的に一貫性がなく、新しい情報に飛びつき、異なる練習をイタチごっこのように繰り返す。このサイクルに入ると抜け出すのは一苦労する。よほどの意識革命が必要だという。長くゴルフと付き合ってきた人には、かなり思い当たる節があることに驚く。

❖ 以上は、尾林弘太郎著「ロジカルゴルフ〜実践ノート」より引用させたいただいたゴルファー3つタイプである。ゴルフは自然の中でプレイするため、その日その日の条件が異なってくる。先ずは「風」「ボールのライ」「マネジメント」「メンタル面」「飛球のイメージ」「距離感」「打ってはいけない場所」などなど、1打1打にそれらが関わってくる。

❖ 一流選手が1ラウンド廻ってくると“疲れた!”という言葉をよく聴くが、上記のような考える要素のほか、競っているプレーヤーとの心理関係も加わり、重圧がかかるのであろう。アベレージ・ゴルファーはその10分の1でも「考えるゴルフ」をしたいものである。(了)
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