Golf My Wonderland

ゴルフエッセイ~見たこと読んだこと気づいたこと~気ままに書いています。

ゴルフは同伴競技者に学べ!

❖ プレイをする際に、アベレージゴルファーは気の合った仲間と廻る機会が多い。それはそれで楽しいもの。しかし、考え方によっては、廻ったことのない人や偶然の組み合わせになる人とご一緒することで、ゴルフの技術や楽しさを学ぶことが結構あるといつも感じていたが、面白い記事を見たので紹介したい。

❖ 阪田哲男といえば、世界アマのメダリストであり、日本オープンロウアマを4回も取ったアマチュアの鏡、著書もある。週刊「パーゴルフ」の“いいボギーの思考学”という我々に大いに参考になる連載記事をいま書いている。5月2日号の「同伴競技のプレイには多くのヒントが詰まっている」という記事には引かれるところがあった。

❖ ラウンドする時は、4人1組が一般的だが、自分を除き3人のプレイヤーから様々なことを学べるという。ティ・ショットでは、あのヘッドスピードであそこまで飛んだ。私の場合ならあの辺だろうとか、アプローチなら、あのボール状況で難しい攻めかをして失敗した。他人の失敗から自分の攻め方を見直すことができる、といった具合だ。

❖ 氏曰く「自分のこととなると状況を考えずに無茶をしがちだが、他人のことなら比較的冷静に見ることができる。他人のミスを自分に置き換え、次に自分が同じような状況に遭遇した時に生かせばいいわけだ。」「他人のプレイを観察することに慣れてくれば、おのずと視野が広くなってくる。」と。

❖ “人のふり見て我がふり直せ”ゴルフにも通ずる格言だ。ところで、1ラウンド廻って、今日のプレイ内容を振り返る時、18ホールの自分のプレイをしっかりと思い出せる人はどれだけいるだろうか。上級レベルのゴルファーは別として、自分を含めてだが、なかなかおぼつかない。漫然とプレイしている証拠であろう。

❖ ボビー・ジョーンズの名著「ダウン・ザ・フェアウェイ」には、何年も十数年も前の対戦を、自分のプレイだけでなく相手のプレイをも詳しく記憶している記載があり、驚いたことを覚えている。アベレージゴルファーでも各ホールを1打1打よく考え、目標に向かってプレイするならば、記憶に刻まれる機会が多くなるに違いない。

❖ その意味で、自分のプレイ目標をしっかり定め、同伴競技者のプレイをもよく観察してプレイすることが上達への道になることだろう。ゴルフが考えるスポーツといわれる所以がここにもあるようだ。(了)