Golf My Wonderland

ゴルフエッセイ~見たこと読んだこと気づいたこと~気ままに書いています。

一般ゴルファーのメンタル強化は“プラス思考”が一番だ!

一般ゴルファーのメンタル強化は
           “プラス思考”が一番 !!

❖ ゴルフ雑誌「パーゴルフ」11月21日号で、目に留まる記事があった。特別連載「GOLF、今この人に聞きたい!」〜ゲスト丹波幸一氏の話である。氏はプロ野球審判員でプロ選手の選んだパ・リーグ部門で1位に選ばれた名審判員だ。そればかりでなく、ゴルフにおいてもUSGTFのティーチングプロの資格を持ち、日本に3人しかいない「エイムポイント」の指導者でもある。またメンタルトレーニングの分野にも精通している。

❖ 「エイムポイント」とはグリーンのライを読む技術で、アダム・スコットジャスティン・ローズなどが取り入れて有名だが、この記事は、「エイムポイント」が主題ではなく、プロ野球の審判員もプロゴルファーもメンタルメソッドが共通しているという話にスポットがある。

❖ プレーにメンタルトレーニングを早くから取り入れている人とそうでない人とは、大きな差が生まれる。韓国のトッププロはジュニア時代からメンタル・コーチの指導を受けており、メンタルのコントロールの差が日本人選手との差ではないか。それだけに日本人選手に欠けているメンタルコントロールこそ、これから一番の伸びしろになる、と氏は語る。

❖ 我々一般ゴルファーにとっても同じことが言えるわけで、プレーは‟考え方1つ“で幸運も不運も招いてしまう。ではどのように考えて行けばいいのか。日本のアスリートをメンタル面から指導している笠原彰(作新学院大学准教授)は、次のように言っている。

❖ 喜怒哀楽は「感情」で、メンタルトレーニングではコントロールの対象としていない。比較的コントロールしやすいのは「思考」と「行動」で、こちらをコントロールすることで「感情」や「身体反応」もそれに伴って変化して来るものと考える、と。

❖ そこで、「今やるべきことは?」「これを沈めるには?」という目前の思考やそれに伴う行動を変えることで、良い結果を生む可能性が高い。過去への思い(前回のショットなど)は今の集中を散漫にする。これからの考えは、「先読み誤り」という思考の歪みが起こりやすい。今この瞬間の思考と行動が重要だと説く。

❖ アメリカのスポーツ心理学者ジオ・ヴァリアンテはゴルファーを2つのタイプに分けて説明している。1つは、他人の評価を気にしてプレーする「自我志向」タイプ、これとは対照的に、ショットを学び、取り組み、上達することを動機としている「熟達志向」タイプだ。「熟達志向」のプロゴルファーもアベレージゴルファーも、ひとつひとつのショットに対して目標や課題を持ち、その目標に集中することで前進していく。

❖ そうしたプレーの継続が動じないメンタルを作り上げていく。ボビー・ジョーンズはコースを相手にプレーする“オールドマン・パー”を発見し実践した。ジャック・ニクラウスは目標達成について、自分の限界に打ち勝つこと、勝った時の喜びを自伝の中で語っている。

❖ いずれにしてもメンタルトレーニングは、直ぐに身に付くものではなく、こうすべきという思考と行動を積み重ねて、習慣化していかない限り身に付かない。それだけに日頃の練習やラウンドにおいて実践を積み重ねないと難しい。こうした自覚を持って日頃のゴルフに取組むことが大事なようだ。

❖ ゴルフは人生に役立つことが多いといわれる。こうしたメンタルな分野もその1つであろう。 目の前の成すべきことを積極的に「プラス思考」で取り組むことが状況を打開していく大きな力となる。メンタルトレーニングに興味がある方は、以下の書籍を参考にされることを勧めたい。
非常に参考になると思う。

(1)「ゴルフのメンタルテクニック50のドリル」
     著者:笠原 彰(作新学院大学准教授) 発行:ゴマブック株式会社
(2)「タイガーウッズも震えている。」
     著者:ジオ・ヴァリアンテ(スポーツ心理学者)発行:ゴルフダイジェスト社
(3)「ゴルフのメンタルトレーニング」
     著者:デビット・グラハム(プロゴルファー)発行:ちくま文庫
                                   以 上