Golf My Wonderland

ゴルフエッセイ~見たこと読んだこと気づいたこと~気ままに書いています。

2017年度JGJA大賞は最多連続出場記録した「表純子」に授与

2017年度JGJA大賞は最多連続出場記録した「表純子」に授与!

❖ 去る1月15日、日本ゴルフジャーナリスト協会(JGJA)は2017年度にゴルフを通じて社会貢献やゴルフ振興に寄与した人に贈るJGJA大賞を、最多連続出場241回を記録したプロゴルファー表純子選手に授与された。そしてトークセッションが開かれ、記録を樹立した表純子夫妻から当協会の遠藤淳子氏が伺った。その様子をお伝えしたい。


❖ 受賞理由は「241試合という最多連続出場記録を樹立した表純子選手。厳しいプロの世界であらゆる試合に5シーズン以上出場し続けた努力、それに伴い、ゴルフが生涯スポーツであることを、身をもって示されたことに敬意を表し、この賞を贈ります」というもの。

❖ JGJA大賞は日本ゴルフジャーナリスト協会(JGJA)により、毎年ゴルフを通じて社会貢献やゴルフの振興に尽力した人に贈られる。女子のプロゴルフ・トーンメントは毎年40試合前後開かれるが、1シーズン通してフル出場するだけでも大変な努力を必要とする。まずシード権の獲得が必要で、その上体調の管理、全国各地への転戦、強固な意思など、すべて整えなければ連続出場が不可能である。

❖ 表選手はそれを5シーズン余にわたって、241回の連続出場記録を樹立したことは、まさに驚異の記録=金字塔といえる。トークセッションでは、表選手とキャディーを務める夫、広樹氏から記録の樹立に至る二人のマネージメントや私生活における役割分担、二人の呼吸感といったところを聴くことができた。

❖ 表選手「私は若いころから健康で、ゴルフが好きでたまらない。その好きさが記録に結びついたのではないと思う。」好きこそものの上手なれというが、好きだからこそ記録にチャレンジし甲斐があったようで、師匠の岡本綾子の「やめるのは簡単、休んだりするとやめグセがつく」という言葉も背中を押してくれたといっている。

❖ 記録の樹立において、選手とキャディー、夫と妻の関係が余ほどバランスの取れていないと難しい。その点について、二人はやはり尊敬し合う仲を作り上げることだそうで、普段の生活の中に“ありがとう”“ごめんなさい”という言葉を忘れないようにしているという。親しき仲にも礼儀あり、一般の人にはなかなか実行できないが、二人が実行しているところに、記録の樹立が就いてきているのだろう。


❖ また二人の主従関係は、ゴルフ場では表選手、家庭では夫、という具合に切り替えを大切にしているという。広樹氏はキャディーという立場から表選手を支え、家庭では表選手にゴルフのことだけを考えていられるような環境づくり、家庭の雑用はさせないようにしているという。この辺の広樹氏の家庭における気遣いやマネージメントが表選手の記録に立ち向かう姿勢や環境が作られていることを強く感じる。

❖ 表選手は現在「二頭筋炎症」でクラブを握れないでいる。長年の腕の酷使がたたって体が悲鳴を上げているという。しかし、この障害も治ったらまた第一線に出て、戦う気力は十分持ち合わせている。43歳の表純子―これからの更なる活躍を期待したいものである。なお、お二人のトークセッションは、日本ジャーナリスト協会(JGJA)のホームページで、動画として見ることができるので、関心のある方は下記のアドレスをクリックしていただきたい。

※ 日本ジャーナリスト協会ホームページ
「JGJA大賞受賞トークセッション」アドレス
https://jgja.jp/201801264396/