Golf My Wonderland

ゴルフエッセイ~見たこと読んだこと気づいたこと~気ままに書いています。

アンケート調査にみるシニア層のゴルフ関心度

❖ ゴルフ業界は、現在ゴルフ人口が最盛期の半分に減っている。その対策としてヤング層とシニア層に焦点を当てて、普及促進を図っていこうとしている。関東ゴルフ連盟ではジュニアゴルファーの育成を課題とし、宮里藍選手のようなスターを創り上げること、そしてシニア層にはゴルフの関心を高め、プレイ促進を図るべく対策を取っていくという。

❖ なかでもシニア層の関心度を高めるにはどうしたらよいか。このほど「ゴルフで楽しく認知症予防」というゴルフの効果検証がWAG(ウィズ・エイジングゴルフ協議会)を中心に行われた。その詳しい検証結果はこれからの発表を待つところであるが、検証に参加したシニア100余名は、「ゴルフ教室」と「健康講座教室」に別れ、実施された。

❖ アンケート調査は「ゴルフ教室」に参加した53人を対象としている。その結果の一部を紹介しよう。ゴルフによる効果検証参加者は川越市日高市狭山市在住のシニアが中心で、「ゴルフ教室」は昨年の10月から半年間行われた。内容は座学、スナッグゴルフ、ゴルフ練習、コースステップなど、ゴルフ未経験シニアに最初からプレイするまでの一貫教室だったが、その経験者を対象とした調査である。

❖ (1)ゴルフを始める前と後ではゴルフのイメージがかわったか? 「変わったか」54.2%、「少し変わった」33.3%、=イメージ変化の現れは87.5%と高い。(2)今後もゴルフを続けたいか?「ぜひ続けたい」50.0%、「できれば続けたい」35.4%、となっている。=ゴルフプレイへの意欲が85.4%と極めて高い。(3)ゴルフをしなかった理由は何か? 「機会がなかったから」60.4%、「仕事が忙しくて時間がなかった」31.3%、「お金がかかるから」31.3%、「仲間がいないから」22.9% とつづく。

❖ (4)今後有料のゴルフレッスンに参加したいか? 「ぜひ参加したい」22.9%、「できれば参加したい」33.3%、「検討したい」37.5%、となっている。=高い意欲が見られる。(5)1レッスンあたり、いくらなら参加するか? 「2000円まで」が43.8%、「1500円まで」が20.8%、「2500円まで」が12.5%、となっている。=かなり受講料支払いもリーズナブルである。このほかいろいろな設問があるが、ここでは触れるスペースがない。

❖ 認知症予防というテーマで開かれた特別の「ゴルフ教室」で、参加者が50余名というサンプル数、そして埼玉県の3市在住の人が多いという条件下での当アンケート調査は、こうした諸要素を考慮して調査結果をみる必要があるが、全体的にシニア層のゴルフ関心度は、ゴルフレッスンを経験する前より大きく高まっている。時間のあるシニア層は、これまでの多忙な仕事、機会がなかったから、お金がかかるから、仲間がいないから、という未経験の理由もこれからは払拭されよう。レッスンに参加することにより意欲の高まり、プレイへの夢が生まれているようだ。

❖ これからのシニア層へ普及活動は、ゴルフの講習会、ゴルフレッスンなど見て、触って、打ってみる体験が大きな要素となりそうだ。願がわくば、もう少しサンプル数を多く、広い地域での調査結果が望まれる。シニア層のゴルフ人口増加には、対象に近い立場の人々〜ゴルフ練習場やスポーツジムなど、誰でも気楽に参加できる、積極的な「ゴルフ教室」の開催や体験ゴルフレッスンなどゴルフ業界全体が協力して実施することを期待したいものである。(了)

 【参考資料】当調査結果はWAG(ウィズ・エイジングゴルフ協議会)のホームページに掲載されている。当協議会は、関東ゴルフ連盟、日本プロゴルフ協会日本女子プロゴルフ協会、など多くのゴルフ関係団体が協力。また効果検証には専門機関である国立長寿医療センターはじめ東京大学杏林大学などの検査機関が参加している。