Golf My Wonderland

ゴルフエッセイ~見たこと読んだこと気づいたこと~気ままに書いています。

短期間で「シングル」に! 二足草鞋の経験者に聴く

短期間で「シングル」に
    二足草鞋の経験者に聴くメソッド〔Part 1〕

❖ ゴルフの楽しみ方は人それぞれだ。でも、やはり最も引き寄せたい楽しみは“ゴルフの上達”であろう。できれば“シングル”に、そう夢見る人も多いに違いない。今回は、仕事をしながら短期間で“シングル”を勝ち取る手立てを、諸先輩の経験から学ぼうではありませんか。

❖ 建設会社に勤めながら、50代半ばあたりから“シングル”になりたいと夢見たビジネスマンが、今やゴルフ上達法の本を沢山書かれている山口信吾である。彼のゴルフ歴は現職時代が接待ゴルフ中心で、楽しさを味わうゴルフではなかったという。しかしゴルフクラブの会員になり、ゴルフ仲間に刺激を受けてから熱中する。そして開眼したという。

❖ クラブの競技に参加している内に、好きなゴルフなら一度は“シングル”になってみようと決心し、50代後半の約2年間で夢を実現したそうである。その経緯を著書「普通のサラリーマンが2年でシングルになる方法」に詳しい。またこの人も仕事を持ちながら“シングル”になった人、作家の三好徹である。文芸界切ってのゴルフ通でHC8まで行ったとか。

❖ 三好徹はゴルフ関係の著書も多い。彼はゴルフの上達法についてこういっている。「練習場通いだけがゴルフ上達の道ではない。“両耳の間”を使う奴が練習魔に勝つ」と。多忙な作家活動のなかで、ゴルフ書籍を読み漁り、有名プロゴルファーとの交流で得た知識と実践から、短期間に上達法を取得している。

❖ さて、短期間で“シングル”になるには、業務の傍らゴルフに割く時間を増やさねばならない。経験した諸先輩の話を聴くと、休日時間と日常生活の「端切れ時間」を有効に使い、予め計画したスケジュールをできるだけ忠実に実行して行くことらしい。会社が取り掛かる重要な仕事に、よく「プロジェクト・チーム」を組織するが、そのチームの目的と推進、業務スケジュール管理と同じようなものだ。ビジネスマンは慣れていると思う。

❖ ここで、上記の著者、山口信吾が“シングル”になるためのメソッドをわかり易く書いているのでここに紹介したい。そのメソッドは7項目を掲げている。

(1)動機をはっきりさせる  (2)良き指導者を得る
(3)計画、実行、点検、対策のサイクルを回す
(4)記録に残す  (5)切磋琢磨する
(6)敵を知り己を知る  (7)費用対効果を考える

以上の項目だが、1つずつ簡単に説明して行こう。

❖ 最初の(1)「動機をはっきりさせる」:必ず“シングル”を実現するには、そもそもの「なりたい動機」が明確でなくてはならないという。何事も成し遂げるにはその動機が明確でないと途中で緩んでしまうことは自明の理だ。何故“シングル”になりたいのか、はっきりさせておこう。この著者は、ゴルフ人生を全うするために、理に適ったスイングを身に付けたい、スコットランドのリンクスコースで気持ちよくプレーしたいことを挙げている。

❖ (2)「良き指導者を得る」:これは非常に大切で、長いゴルフ経験を持っていても、必ずしも上達するとは限らない。あるレベルで止まってしまうのだ。「正しい知識と意識を与えて理性で納得させてくれる指導者の存在があれば、効率的に上達できるのです」と書いている。いろいろ勉強し、正しいスイングを身に付けたと思っていても、指導者からみると、我流と入り混じっていて、改善すべきところが多いものだ。そこを指摘してもらうことが、上達の早道である。

❖ (3)「計画、実行、点検、対策のサイクルを回す」:「Plan」「Do」「Check」「Acion」会社の業務推進で登場する言葉である。さて、この項以降は次回に詳しく記したい。いずれにしても、こうした基本的な実行すべき事柄を綿密に実行していかないとなかなか“シングル”には近づけない。仕事を持ちながらの達成はかなりの意志の強さが求められる。定年を迎えているシニア世代はかなり有利であることは言うまでもないが・・・。