Golf My Wonderland

ゴルフエッセイ~見たこと読んだこと気づいたこと~気ままに書いています。

最新の「世界トップ100コース」に廣野・川奈・東京がランクイン

最新の「世界トップ100コース」に廣野・川奈・ 東京がランクイン

❖ 2年に1度選定される米ゴルフマガジン誌「世界ゴルフ100コース」が、このほど発表された(パーゴルフ誌10月3日号掲載記事)。1位がパインバレーGC、2位がサイプレスポイントCC、3位がセントアンドリュース・オールドコースとなっている。
(詳しくはゴルフマガジン誌ウェブ版参照。

❖ 最新の2017年版には、廣野GC、川奈ホテルGC富士C、東京CCがランクインされた。かつては鳴尾GC、霞が関GCもランクされていたことがあるが、姿がみえない。ところで、この100コースはどのような基準で選定されているのであろうか。
(左写真:廣野ゴルフ倶楽部

❖ 作家:夏坂健著「ゴルフがある幸せ」にその概要が書かれている。またネットの「ゴルフ豆辞典」の「名門ゴルフコース」ページにも概要が載っている。要約するとこうだ。選考委員が検討する前に、ゴルフに精通した人たち、たとえばメジャー・チャンピオン、コース設計家、ジャーナリストなど200数十人が各地方で7項目のアイテムを調査し評価、選考委員会に送る。その作成資料は半端な量ではないらしい。

❖ 評価7項目のアイテムとは次の通りである。
(1)ショットの価値=ショットバリューといわれるもので最大の要素
(2)デザインスコアメイクへの手応え=コースレイアウトの難易度
(3)デザインとバランス=各ホールのデザインと18ホール全体の設計
(4)ホールの記憶性=記憶に残るホールがどの程度あるかどうか
(5)鑑賞美=自然を活かした景観がコース設計に生かされているかどうか
(6)コース・コンディショニング=コース整備が行き届き方
(7)伝統=コースの歴史、風格、選手権開催の有無、会員の質など
各項目に対して、審査委員はこれらの項目を念入りに調査評価するという
(上記「ゴルフがある幸せ」を参考。)(下の写真:川奈ホテル)

❖ 多くの見識のある審査委員によって作られた資料を基に、選考委員会が最終決定する。これほど厳しい審査を通ったコースだけに、世界的に評価されるのは当然であろう。このほか米国に限った「米国トップ100コース」のランキングもゴルフマガジン誌が長年にわたって発表してきているので、こちらをご存知の方も多いに違いない。前者は「世界」、後者は「米国」の違いがあり、当然ランクインするコースの順位もそれぞれである。

❖ さて、日本に目を向ければ、ゴルフ場ランキングは様々な団体が行っている。たとえば、ゴルフ雑誌、ネット予約サイト、ランキング・ポータル・サイトなどなど、ネット検索するとあらゆるランキングに目が奪われる。さて、日本には米国のマガジン誌のように、信頼置ける選考委員や選考基準の明確なランキングが存在しているのだろうか。(写真:東京ゴルフ倶楽部)

❖ 雑誌に登場することはするが、米国の雑誌のように、選考基準や選考員の存在が明確にされ、公表されるランキングはなさそうで、信ぴょう性には少々欠けるところがある。
ゴルフ業界が衰退の方向に向かっている時代だかろこそ、こうしたランキング分野にも信頼のある評価が必要ではないかと思うが、いかがなものであろうか。