Golf My Wonderland

ゴルフエッセイ~見たこと読んだこと気づいたこと~気ままに書いています。

さぁ〜「マスターズ」開催! あのコースはなぜあれほど美しいのか

さぁ〜「マスターズ」開催! 
あのコースはなぜあれほど美しいのか?

❖ 「マスターズ」の中継を見ていて思うのは、ゴルフコースが本当に美しいこと。どうしてあんなに美しいのか。美人に対してなぜ美しいの? と質問するようで恥ずかしい思いだが、調べ甲斐はあると思ったので、当たってみた。

❖ 1972年から40年間、TBSのマスターズ中継を担当したゴルフジャーナリスト、岩田禎夫氏(2016年没)の著作の「マスターズ〜栄光と喝采の日々」(2012年刊)があり、そのなかで、紹介されている部分があるので、参考にして紹介しよう。

❖ その美しさは、空の青さと芝の緑とバンカーの白さが彩なす見事なもので、ゴルフファンならずとも感心するに違いない。会場には行ったことはないが、会場でみると、テレビより鮮やかさ、迫力、感動といったものが込み上げてくるのだろうなぁと思う。

❖ オーガスタの位置は福岡と同じ位置というから、亜熱帯で日本同様高温多湿。したがって樹木や芝の緑は青々としているし、特にホテトチップスのようなグリーンの色は 特に美しい。

❖ オーガスタ・N・GCはグリーンの芝でかなり苦労した歴史を歩んだようで、悩んだ末にバーミューダにティフトンを混合するなど努力してきたが、冬の間に芝根の強いポアナが蔓延るようになり、グリーンが遅くなってメンバーからの不満や雑誌の評判も良くなく、1981年からベントグリーンに張り替えたそうである。

❖ このベント芝は当時のクラブ会長の持つ芝種研究所で、暑さに強い新品種が開発されたものを採用。ペンクロス・クリーピング・ベントという名の芝という。こうしてあのガラスの上をボールが転がるような高速グリーンに仕立てていったのだろう。

❖ 真っ白なバンカーの砂はどこから運んできたのか。岩田禎夫は「ノース・カロライナ州から運んだもの。粒子が細かくてボールがいわゆる“目玉”になりやすいタイプの真っ白な砂である。・・・あまりにソフトすぎので、1975年から長石を砕いた砂を混ぜて使用している」としか書いていません。それにしてもあの白さは美しい。

❖ 美しさの最後はあの“青空”。これは自然の青、恐らく濃い緑と白い砂に映し出される空はあのように青く見えるのだろう。そうそう、夏の砂浜が緑の背に囲まれて、真っ白な砂と海、その上に広がるあの青い大空と同じなのではないか。なんてことを考えながら今年の「マスターズ」を楽しんでいる。